「海沿いのリスク」は、津波だけではないのかもしれない
最近、蒲郡市の春日浦周辺で話題になった「夜光虫渋滞」のニュースを見ていて、少し考えさせられた。
夜光虫そのものは、とてもきれいな自然現象だと思う。
青白く光る海は幻想的で、SNSで話題になるのも分かる。
ただ、その結果として、
- 深夜の車の流入
- 路上駐車
- 渋滞
- 騒音
- 住宅街への人の流れ
などが発生し、住民への影響が問題になっていた。
もちろん、住民側からすれば迷惑行為は困るし、「静かな住宅地に急に人が押し寄せる」という感覚は自然だと思う。
でも同時に、自分の中で少し新しい発見があった。
海沿いには「防災以外のリスク」もある
海沿いのリスクというと、多くの人はまず、
- 津波
- 高潮
- 液状化
- 台風被害
などを思い浮かべる。
自分自身も、海沿いの埋立地住宅を見ると、
「なぜわざわざ海の近くに住むのだろう」
と感じるタイプだった。
特に春日浦のような場所は、昔からの漁村というより、海を埋め立てて整備された計画住宅地に近い。
だから、内陸に住む感覚からすると、
「リスクを増やしてまで海辺に住む理由が分からない」
という感覚が正直あった。
でも今回の夜光虫騒動を見ていて、
海沿いには、自然災害以外にも“人が集まるリスク”がある
ということを改めて認識した。
SNS時代の「海辺」
昔なら、夜光虫は地元の人が静かに眺める程度だったかもしれない。
でも今は違う。
Instagram、TikTok、Xなどで一気に拡散されると、数日で「映えスポット」になる。
すると、
- 車が集中する
- 深夜でも人が来る
- 駐車問題が起きる
- 住宅街が観光地化する
ということが起きる。
つまり、海辺の持つ
- 開放感
- 景観
- 非日常感
- 珍しい自然現象
といった魅力そのものが、「不特定多数を呼び込む要因」にもなる。
これは、防災ハザードマップには載っていない種類のリスクだと思った。
「海辺の価値」と「海辺の負担」はセットなのかもしれない
もちろん、海辺に住む人にも理由がある。
- 景色がいい
- 空が広い
- 海風が気持ちいい
- 土地が比較的安い
- 港町の雰囲気が好き
そういう価値を感じる人も多い。
ただ今回、自分の中で整理されたのは、
海辺のメリットを享受するということは、
海辺特有の負担や不確実性とも付き合うことなのかもしれない
という感覚だった。
それは津波や高潮だけではない。
SNS時代では、
「急に人が押し寄せる場所になる」
ということも含まれる。
被害者/加害者で単純化できない話
今回の件は、迷惑駐車や騒音を肯定したいわけではもちろんない。
ただ、ニュースやSNSでは、
「住民かわいそう」
「観光客ひどい」
という単純な構図になりがちだけど、
実際には、
- 海辺という場所の性質
- SNS時代の拡散力
- 景観価値
- 住宅地設計
- 車社会
など、いろいろなものが重なって起きている現象なんだと思う。
だから今回の件で、
「海沿いのリスク」を、防災だけでなく“社会的・環境的リスク”として考える視点が、自分の中に増えたのは大きな発見だった。
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