2026/05/27

「海沿いのリスク」は、津波だけではないのかもしれない 2026.5.27

 「海沿いのリスク」は、津波だけではないのかもしれない

最近、蒲郡市の春日浦周辺で話題になった「夜光虫渋滞」のニュースを見ていて、少し考えさせられた。

夜光虫そのものは、とてもきれいな自然現象だと思う。
青白く光る海は幻想的で、SNSで話題になるのも分かる。

ただ、その結果として、

  • 深夜の車の流入
  • 路上駐車
  • 渋滞
  • 騒音
  • 住宅街への人の流れ

などが発生し、住民への影響が問題になっていた。

もちろん、住民側からすれば迷惑行為は困るし、「静かな住宅地に急に人が押し寄せる」という感覚は自然だと思う。

でも同時に、自分の中で少し新しい発見があった。

海沿いには「防災以外のリスク」もある

海沿いのリスクというと、多くの人はまず、

  • 津波
  • 高潮
  • 液状化
  • 台風被害

などを思い浮かべる。

自分自身も、海沿いの埋立地住宅を見ると、
「なぜわざわざ海の近くに住むのだろう」
と感じるタイプだった。

特に春日浦のような場所は、昔からの漁村というより、海を埋め立てて整備された計画住宅地に近い。

だから、内陸に住む感覚からすると、
「リスクを増やしてまで海辺に住む理由が分からない」
という感覚が正直あった。

でも今回の夜光虫騒動を見ていて、

海沿いには、自然災害以外にも“人が集まるリスク”がある

ということを改めて認識した。

SNS時代の「海辺」

昔なら、夜光虫は地元の人が静かに眺める程度だったかもしれない。

でも今は違う。

Instagram、TikTok、Xなどで一気に拡散されると、数日で「映えスポット」になる。

すると、

  • 車が集中する
  • 深夜でも人が来る
  • 駐車問題が起きる
  • 住宅街が観光地化する

ということが起きる。

つまり、海辺の持つ

  • 開放感
  • 景観
  • 非日常感
  • 珍しい自然現象

といった魅力そのものが、「不特定多数を呼び込む要因」にもなる。

これは、防災ハザードマップには載っていない種類のリスクだと思った。

「海辺の価値」と「海辺の負担」はセットなのかもしれない

もちろん、海辺に住む人にも理由がある。

  • 景色がいい
  • 空が広い
  • 海風が気持ちいい
  • 土地が比較的安い
  • 港町の雰囲気が好き

そういう価値を感じる人も多い。

ただ今回、自分の中で整理されたのは、

海辺のメリットを享受するということは、
海辺特有の負担や不確実性とも付き合うことなのかもしれない

という感覚だった。

それは津波や高潮だけではない。

SNS時代では、
「急に人が押し寄せる場所になる」
ということも含まれる。

被害者/加害者で単純化できない話

今回の件は、迷惑駐車や騒音を肯定したいわけではもちろんない。

ただ、ニュースやSNSでは、
「住民かわいそう」
「観光客ひどい」
という単純な構図になりがちだけど、

実際には、

  • 海辺という場所の性質
  • SNS時代の拡散力
  • 景観価値
  • 住宅地設計
  • 車社会

など、いろいろなものが重なって起きている現象なんだと思う。

だから今回の件で、
「海沿いのリスク」を、防災だけでなく“社会的・環境的リスク”として考える視点が、自分の中に増えたのは大きな発見だった。

---


0 件のコメント:

コメントを投稿